リニアメトロ

「リニアモータカー」ってどういうしくみ?

------------
答え

「磁気の力」を利用して走ります

一般に「リニアモータカー」というと、浮きながら超高速で走る列車をイメージしませんか。
実はリニアモータカーには2種類あって、浮いて走るほうは「磁気浮上式」と呼ばれています。磁気の反発力を利用して車体を浮上させ、推進力・制動力を得て時速300〜500kmの高速走行を可能とし、長距離輸送に適しています。
もうひとつは、鉄輪の付いている「鉄車輪支持式」で、車体の重さを車輪で支えながら、推進・制動に磁気の力を利用します。比較的駅間距離の短い地下鉄が採用しているのは、こちらの「鉄車輪支持式」です。

●磁気浮上式
磁気浮上式
●鉄車輪支持式
鉄車輪支持式
(日本地下鉄協会「LINEAR METROより」)

回転しないモータで車両を推進・制動!?

リニアモータは、回転型モータの一部を切り開き、直線状に広げたような構造です。

リニアモータの仕組み
ムービーで見てみよう!
(出典:日本地下鉄協会「地下鉄こども探険隊」DVDより)

リニアモータの原理は、車輪自体を回転させずに磁力を使って、引っぱったり、押したりする力で推進力を生み出します。
台車に取り付けた1次側コイル(リニアモータ)に交流電流を流して磁界を発生させ、相互作用で枕木に固定した2次側導体(リアクションプレート)との磁石の吸引力・反発力で、車両の推進および制動に利用します。
リンク式操舵台車(仙台市地下鉄東西線)
リンク式操舵台車(仙台市地下鉄東西線)
台車(下から見た構造)
台車(下から見た構造)
(提供:仙台市交通局)
リニアモータとリアクションプレート
リニアモータとリアクションプレート

リニアモータとリアクションプレート
(協力:東京都交通局)

ページトップへ戻る

戻る