一般社団法人 日本地下鉄協会

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リニアメトロの普及推進

リニアメトロ普及推進の経緯

地下鉄は都市の公共交通機関として、市民の生活基盤を支え、都市の活性化と地域の発展を図り、都市機能を充実させる上で重要な交通手段である。また、地下鉄は主として道路の下に建設するため土地の有効活用が図られ、騒音等がなく、都市景観に影響を与えないなど、魅力ある街づくりに適したシステムとして、世界的に整備が進められている。しかしながら、地下鉄の建設には長期的な計画と多額の資金を必要とし、特に近年は建設費の高騰から各都市での整備が遅々として進まないのが現状である。
このため、輸送需要に応じた適正規模の低コスト地下鉄が要求され、駆動方式にリニアモータを採用した「リニアメトロ」が開発された。日本における地下鉄は、すでに政令指定都市のうち10都市11事業者で建設および運営されており、今後も地下鉄整備が図られつつある。一方、地方中核都市では、自動車交通の増加に伴い市中心部の交通渋滞が激しく、騒音や排気ガスなどにより環境が悪化し、その対策として公共交通機関の導入の検討がなされているが、導入するシステムや建設場所、建設資金などの問題で、なかなか実現できない状況にある。
このなかで、昭和60年度(1985年度)から3ヶ年間にわたり実用化研究を行った結果、開発した低コスト地下鉄「リニアメトロ」は、大都市の準幹線または枝線として、また地方中核都市での幹線として最適なシステムである。このため(社)日本地下鉄協会(以下「協会」という。)は、リニアモータ駆動地下鉄「リニアメトロ」を大都市および地方中核都市の公共交通機関として建設推進を図るため、昭和63年(1988年)10月協会内に「リニアモータ駆動地下鉄推進本部」(平成11年(1999年)5月「リニアメトロ推進本部」と改称)を設置し、推進活動を行っている。リニアメトロの普及促進活動は、大都市(政令指定都市)はもとより公共交通の導入を検討している都市並びに今後に期待される都市について行っている。

リニアメトロの実用化から導入のあゆみ

1979年 小型地下鉄システムについての調査・検討(昭和54~57年度)
● 「都市交通需要に即した適合規模地下鉄の構造等(標準小型地下鉄システム)に関する調査研究」
(社)日本地下鉄協会
1981年 技術開発に着手(昭和56~59年度)
● 「リニアモータ方式による小断面地下鉄電車の研究」「リニアモータ方式電車走行路の研究」
(社)日本鉄道技術協会
1984年 実用化に向けての調査開始(昭和59年度)
● 「リニアモータ駆動小型地下鉄の実用化に関する検討のための調査」
運輸省・(社)日本地下鉄協会
1985年 実用化研究開発の推進(昭和60~62年度)
● 「地下鉄の低コスト化に関する研究開発(リニアモータ駆動小型地下鉄の実用化研究)」
運輸省・(社)日本地下鉄協会
1988年 「リニアメトロ」の実用化を実証(昭和63年3月)
大阪市営地下鉄鶴見緑地線に「リニアメトロ」採用決定(昭和63年9月)
東京都営地下鉄12号線に「リニアメトロ」採用決定(昭和63年12月)
1990年大阪市営地下鉄鶴見緑地線・京橋~鶴見緑地間開業(平成2年3月)
1991年東京都営地下鉄12号線・練馬~光が丘間開業(平成3年12月)
1993年神戸市営地下鉄海岸線に「リニアメトロ」採用決定(平成5年4月)
1994年福岡市営地下鉄3号線に「リニアメトロ」採用決定(平成6年1月)
1996年横浜市営地下鉄4号線に「リニアメトロ」採用決定(平成8年3月)
大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線・心斎橋~京橋間開業(平成8年12月)
1997年大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線・大正~心斎橋間および鶴見緑地~門真南間開業(平成9年8月)
東京都営地下鉄12号線・新宿~練馬間開業(平成9年12月)
2000年東京都営地下鉄大江戸線・新宿~国立競技場間開業(平成12年4月)
都庁前~国立競技場間開業(平成12年12月)
2001年神戸市営地下鉄海岸線・新長田~三宮・花時計前間開業(平成13年7月)
2005年福岡市営地下鉄3号線・橋本~天神南間開業(平成17年2月)
2006年大阪市営地下鉄8号線・井高野~今里間開業(平成18年12月)
2008年横浜市営地下鉄グリーンライン・日吉~中山間開業(平成20年3月)
2015年仙台市営地下鉄東西線・八木山動物公園~荒井間(平成27年12月)

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