東山線の車両置換えを目的に導入した車両で、バリアフリーや火災対策の強化、省エネルギーのほか、運転状況記録装置の設置などが行われた。2007年に登場し、2019年末現在では6両編成21本の126両が使用中。寸法などは5050形と同じで、車体はステンレス製のブロック工法で製造し、バリアフリーに対応して床の高さを下げている。走行機器にはVVVFインバータ制御とボルスタレス台車を採用した。車両情報装置(ATI)を搭載して情報をデータ伝送とし、使用電線を大幅に削減した。車内では冷房装置を薄くして天井の段差をなくし、居住性を改善している。2015年からホーム柵の供用開始に合わせてATO運転を実施している。
製造初年 | 2007年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 15.58m | 主電動機出力 | 75kW |
走行輪中心間隔 | 1435mm | 運転最高速度 | 65㎞/h |
電力方式 | 直流600V | 在籍両数 | 126両 |
集電方式 | 第三軌条 | 編成両数・本数 | 6両×21編成 |
冷房化推進を目的に登場した車両で、ステンレス製の車体とVVVFインバータ制御を採用したことが特徴。1992年から2000年にかけて6両編成27本が製造され、現在の東山線で最も数が多い車両となった。5000形と扉数や基本寸法はほぼ同じで、前面デザインは5000形をベースとして5050形では窓の部分を後方に傾けた。側面は同時期に製作された名城線用2000形と同じ配置である。車内には車いすスペースを設けたほか、車内案内表示装置を設置し、1995年製造分からは路線図式表示器とドア開閉時に鳴らすチャイムを追加している。
2015年からホーム柵の供用開始に合わせてATO運転を実施している。
2016年から経年劣化した電気機器の更新をしている。
製造初年 | 1992年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 15.58m | 主電動機出力 | 75kW |
走行輪中心間隔 | 1435mm | 運転最高速度 | 65㎞/h |
電力方式 | 直流600V | 在籍両数 | 162両 |
集電方式 | 第三軌条 | 編成両数・本数 | 6両×27編成 |
名城線・名港線用の車両で、既存の車両の置換えや冷房化、路線の延伸に対応して登場した。名城線初の冷房車で、1989年から2004年にかけて6両編成36本の216両が製造され、名城線・名港線の車両を2000形に統一している。寸法などは東山線の車両とほぼ同じで、片側3扉、全長15.58mの車両で、車体はステンレス製。走行機器にはVVVFインバータ制御を採用し、ボルスタレス台車を使用している。車内には車内案内表示装置を設けたほか、1992年に製造した車両からは車いすスペースを設置、1995年に製造した車両からは路線図式表示器も設置している。2012年から経年劣化した電気機器の更新をしている。
製造初年 | 1989年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 15.58m | 主電動機出力 | 75kW |
走行輪中心間隔 | 1435mm | 運転最高速度 | 65㎞/h |
電力方式 | 直流600V | 在籍両数 | 216両 |
集電方式 | 第三軌条式 | 編成両数・本数 | 6両×36編成 |
鶴舞線の車両置換えを目的とした新型車両で、6050形とも互換性を持っている。2011年に登場し、2019年末現在では6両編成11本の66両が運用中。片側4扉、全長20mの車体で、先頭車は中間車より若干長い。最初の編成はダブルスキン構造のアルミ車体で登場したが、次の編成はステンレス製となった。車両情報装置を搭載したほか、車内ではLCD(液晶)式車内案内表示装置を1両あたり4台設け、出入口にはドア閉予告表示器を備えている。走行機器にはVVVFインバータを、台車はボルスタレス式を採用した。名鉄豊田線と犬山線にも乗り入れている。
製造初年 | 2011年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 20m | 主電動機出力 | 170kW |
走行輪中心間隔 | 1067mm | 運転最高速度 | 75㎞/h |
電力方式 | 直流1500V | 在籍両数 | 66両 |
集電方式 | 架空線 | 編成両数・本数 | 6両×11編成 |
鶴舞線と名鉄犬山線との相互直通運転開始にともない、輸送力増強用として登場した車両。桜通線の6000形をベースに鶴舞線用にアレンジしたもので、6000形とは運転台の位置や搭載機器の一部が異なっている。1993年から翌年にかけて58 両が製造された。2019年末現在では6両編成9本を運用している。片側4扉、全長20mの車両で、車体はステンレス製。走行機器にはVVVFインバータを採用して電動車を削減し、ボルスタレス台車を使用した。車内ではバケットタイプの座席を採用したほか、車内案内表示装置を車端部に設置した。
2019年から経年劣化した主要な電気機器の更新をしている。
製造初年 | 1993年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 20m | 主電動機出力 | 170kW |
走行輪中心間隔 | 1067mm | 運転最高速度 | 75㎞/h |
電力方式 | 直流1500V | 在籍両数 | 54両 |
集電方式 | 架空線 | 編成両数・本数 | 6両×9編成 |
鶴舞線の開業とその後の路線延伸に応じて登場した。名古屋市交通局初の冷房車。名鉄線との直通運転を行うために大型の車両となった。1977年から1984年にかけて92両が作られ、当初は4両編成で使用されたが、鶴舞線の全線開業に際してすべて6両編成として運用している。片側4扉、全長20mの車両で、車体はステンレス製。全て電動車で、制御方式は電機子チョッパ制御を採用し、空気バネ台車を使用する。鶴舞線のほか、名鉄豊田線や犬山線などに乗り入れる。後継のN3000形の登場に伴い、2012年から廃車が始まっている。
製造初年 | 1977年 | 制御方式 | チョッパ制御 |
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全長 | 20m | 主電動機出力 | 135kW |
走行輪中心間隔 | 1067mm | 運転最高速度 | 75㎞/h |
電力方式 | 直流1500V | 在籍両数 | 30両 |
集電方式 | 架空線 | 編成両数・本数 | 6両×5編成 |
ホーム柵やバリアフリー対応、火災対策が進められた新形式車両。2010年に5両編成4本の20両が製造された。片側4扉、全長20mの車両で、ブロック工法によるステンレス車体。床の高さを下げ、ホームとの段差を少なくしてある。走行機器にはVVVFインバータ制御を採用し、ボルスタレス台車を使用している。車内は座席端部の仕切りを大型化したほか、吊り手などに火災時に有毒ガスの発生が極めて少ない材質を使用し、連結部に扉を設けて延焼を防ぐ構造とした。車両情報装置を搭載し、機器の動作監視・記録や運転・検修の支援を行っている。
製造初年 | 2010年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 20m | 主電動機出力 | 170kW |
走行輪中心間隔 | 1067mm | 運転最高速度 | 75㎞/h |
電力方式 | 直流1500V | 在籍両数 | 20両 |
集電方式 | 架空線 | 編成両数・本数 | 5両×4編成 |
運転台が進行右側にあることが特徴。1987年に試作車が登場して鶴舞線で使用したほか、1994年までに100両が製造された。開業当初は4両編成だったが、野並開業に際して5両編成となったほか、編成増強と同時にATOによるワンマン運転を開始した。片側4扉、全長20mの車両で、車体はステンレス製。走行機器にはVVVFインバータを採用して、ボルスタレス台車を使用している。車端部に車内案内表示装置を設けたほか、1993年に製造した車両からは先頭車に車いすスペースを設置した。2012年から経年劣化した電気機器の更新を行っている。
製造初年 | 1987年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 20m | 主電動機出力 | 170kW |
走行輪中心間隔 | 1067mm | 運転最高速度 | 75㎞/h |
電力方式 | 直流1500V | 在籍両数 | 100両 |
集電方式 | 架空線 | 編成両数・本数 | 5両×20編成 |
名古屋市交通局上飯田線の開業にともなって登場した車両で、2003年に4両編成2本が製造された。名鉄小牧線と相互直通運転を行うため、名鉄と機器の基本仕様を揃えてある。またワンマン運転や、上飯田線内のホーム柵にも対応した。全長20mの4扉車で、車体はステンレス製。走行機器にはVVVFインバータ制御を採用し、ボルスタレス台車を使用している。車両情報制御装置(TICS)も搭載している。車内の座席配置は転換式クロスシートとロングシートとの組み合わせ。各車両には車内案内表示装置を設け、停車駅の案内やニュース等の配信も行う。
製造初年 | 2003年 | 制御方式 | VVVF |
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全長 | 20m | 主電動機出力 | 170kW |
走行輪中心間隔 | 1067mm | 運転最高速度 | 75㎞/h |
電力方式 | 直流1500V | 在籍両数 | 8両 |
集電方式 | 架空線 | 編成両数・本数 | 4両×2編成 |