一般社団法人 日本地下鉄協会

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サンパウロ(São Paulo)


ブラジル
Federative Republic of Brazil

人口●2億203万人
面積●851万4877km2
主要言語●ポルトガル語
通貨●レアル
1レアル=31.82円
1人当たりGNI●1万1630ドル

南アメリカ東部の連邦共和国。15世紀末、スペインとポルトガルの境界紛争にローマ教皇が調停を行い、西経45度以東はポルトガル領とされたため、南米唯一のポルトガル語圏の国となった。19世紀フランス革命に伴うナポレオンのイベリア半島侵入により、ポルトガル王がブラジルに亡命し、ブラジル帝国が成立した。住民はポルトガル人と現地人、黒人の混血が多い。国名は多く生育している赤い染料の木の名前からおこったという。

サンパウロ São Paulo

ブラジル高原の海抜820mに位置する人口1115万人(2010)のブラジル最大の都市。ラテンアメリカ最大の商工業都市でもあり、ブラジルの国民総生産の50%以上が集中している。高層ビルの数はニューヨークについで世界第2位とも言われ、世界のビジネスの拠点としてホテル数も多い。また、日系人も多く、この街出身の日系人はブラジル各地で指導者として活躍している。

営業主体

Companhia do Metropolitano de São Paulo-Metrô
URL:http://www.metro.sp.gov.br

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

サンパウロの軌道交通は、サンパウロ地下鉄公社が運営する4路線(1~3・5号線)、民間事業会社であるVia Quatro が運営する1路線(4号線)のほかに、Companhia Paulista de Trens Metropolitanos(CPTM)が運営する近郊鉄道6路線(7~12号線)がある。
最初の開通は、1974年9月、1号線のJabaquara 〜Vila Mariana 間であった。サンパウロ地下鉄は、サンフランシスコ地下鉄(BART)を手本に建設されたと言われており、例えば1~3号線の車両は、軌間1600mm、第三軌条集電とBARTにそっくりであるが、4号線と5号線は標準軌間、架線集電で建設された。
サンパウロの軌道交通は、これらの路線網により広範なネットワークを形成しており、南米で最大の、また世界的にも最新鋭の軌道交通システムを誇っている。近郊鉄道のうち11号線は2000年に、9号線は2001年に地下鉄路線と同規格に改良されており、なかでも11号線は、混雑の激しい3号線と平行する路線で急行運転を実施しており、バイパス路線として重要な機能を果たしている。
現在、4・5・11号線の延伸と2020年開業予定の標準軌地下鉄6号線(15駅15.9km)とモノレール2路線(15・17号線)が建設中であり、地下鉄13号線も計画されている。


4号線を走る韓国ロテム社製車両
提供/三井物産株式会社


4号線Republica駅の乗降風景
提供/三井物産株式会社

データ

開通年1974年9月 軌間1435mm(4、5号線)
1600mm(上記以外)
営業キロ78.3km 電気方式直流1500V(4、5号線)
直流750V(上記以外)
路線数5 集電方式架空線(4、5号線)
第三軌条(上記以外)
駅数68 運転保安ATC
運行時間5:00~0:00 最小運転間隔1分17秒
運賃制度均一制 列車運転線路右側
輸送人員240万人/日(2012)   

利用方法

運賃

5レアル均一

乗車券

普通乗車券、デポジット式ICカード等

旅客案内

ポルトガル語

その他

車両間の貫通路がない車両が多い

ブラジル初の都市交通PPP案件サンパウロ地下鉄4号線

三井物産は、2011年に開業したサンパウロ地下鉄4号線の運営に株主として立ち上げ時から携わっている。
同地下鉄は、無人運転による全自動運転で、開業以降利用者は年々増加し、現在1日約70万人の利用者の通勤・通学の足を担っている。

*一般社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄ビジュアルガイドブック」より

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