一般社団法人 日本地下鉄協会

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シンガポール(SINGAPORE)


シンガポール共和国
Republic of Singapore

人口●552万人
面積●697㎢
主要言語●英語・中国語・マレー語・タミール語
通貨●シンガポール・ドル
1シンガポール・ドル=84.91円
1人当たりGNI●4万9710ドル

マレー半島先端、シンガポール島にある東京23区程度の面積の共和国。熱帯多雨気候帯にあるアジア有数の近代的国際都市。住民は中国系が74%を占め、その他マレー系、タミール系により構成されている。中国とインドを結ぶ中継貿易の地としてイギリスにより港が作られ、現在はシンガポール海峡に臨む世界有数の貿易港で華僑移住者を中心に栄え、貿易立国を目指している。国名はサンスクリット語で「獅子の都」の意。

シンガポール Singapore

ガーデン・シティと呼ばれるだけあって、2000種以上の植物が見られる緑豊かな島で、数々の法規制と罰則により、整然とした都市が作られている。中継貿易の街であるので、買い物ツアーで訪れる観光客も多い。マーライオン公園、マウントフェーバー、セントーサ島、熱帯植物園などが観光のポイントとなっている。

営業主体

Singapore Mass Rapid Transit Corporation Ltd.(SMRT)
URL : http://www.smrt.com.sg

SBS Transit
URL : http://www.sbstransit.com.sg

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

最初の地下鉄の開業は、1987年6月に設立されたSMRT社の路線として同年11月に開業した南北線のYio Chu Kang 〜Toa Payoh 間6kmで、東西線も同年にRaffles Place 〜Outram Park間が開通した。この両線は1989年から1990年にかけて延伸を続け、1990年の時点で67kmに及ぶネットワークが形成された。
その後の2000年代にかけては東西線の郊外部への延伸が続けられ、サークル線の先行開業区間が開業した。2010年以降はサークル線延伸による半環状線化や南北線の中心部の末端区間の延伸が行われた。一方、SBS Transit社の路線は、2003年6月に北東線が開業し、2013年12月にダウンタウン線の第1期区間が開業した。なお、北東線では無人運転が行われ、その後環状線でも採用された。
SMRT社はChoa Chu Kang 駅から、SBSはSengkang 駅及びPunggol駅から、MRT駅を起点に周回を描く全自動無人運転の新交通システムをMRTのフィーダー路線として運行している。
東西線と南北線が接続するCity Hall 駅とRaffles Place駅では、両線の同一方向が同じプラットホームで乗換できる構造になっている。また、国土が赤道直下にあるシンガポールでは、冷房効率を高めるため、地下駅にはフルハイトのホームドアが設置されている。
シンガポールは、都心から扇状に延びる大量交通機関の整備という「アメ」と、ロードプライシングや自家用車保有規制という「ム チ」の両面の施策を駆使して、環境負荷の少ない都市交通体系を構築した例として有名である。なお、2013年7月からは、平日午前7時45分までに降車した場合は運賃が無料に、午前8時までの場合には50セント割引となるオフピーク通勤の実験を、都心の18駅で実施している。
今後は、環状線の延伸による環状化、ダウンタウン線第2期区間以降の延伸や新規路線の整備が予定されている。


無人自動運転が行われている北東線の車内
提供/秋山芳弘


2015年投入の車両で、南北線、東西線で運用されている
提供/川崎重工業株式会社

データ

SMRT

 
開通年1987年11月 営業キロ128.6km
路線数4 駅数90
運行時間5:30〜0:30 運賃制度距離制
輸送人員200万人/日(2011) 軌間1435mm
電気方式直流750V 集電方式第三軌条
運転保安ATP/ATO 最小運転間隔2分
列車運転線路左側

SBS

開通年2003年6月 営業キロ24.3km
路線数2 駅数22
運行時間5:42〜0:26 運賃制度距離制
輸送人員9万人/日(2014) 軌間1435mm
電気方式直流1500V 集電方式架空線/ 第三軌条
運転保安ATP/ATO 最小運転間隔3分
列車運転線路左側

利用方法

運賃

140〜250シンガポール・ドル、79〜207シンガポール・ドル(カード) 地下鉄・LRT・バス共通

乗車券

スタンダードカード(地下鉄・LRT)、EZ-Link カード(地下鉄・LRT・バスに使用可能)等

旅客案内

案内放送は英語中心

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