一般社団法人 日本地下鉄協会

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サンフランシスコ(SAN FRANCISCO)


アメリカ
United States of America

人口●3億2258万人
面積●982万6675km2
主要言語●英語
通貨●ドル
1ドル=120.37円
1人当たりGNI●5万2340ドル

北アメリカ大陸中央部に広がる日本の25倍、世界第4位の面積を持つ連邦国家。16世紀からヨーロッパ各国により植民が進められ、18世紀の独立戦争によ り独立、その後テキサス共和国の併合、米墨戦争、アラスカ購入等により面積を拡大した。住民はイギリス系を中心として人種の坩堝、モザイク等と呼ばれてい る。世界最大のGDPを持ち、世界のリーダーとしての役割を果たしているが、国連やヨーロッパ諸国との対立も指摘されている。

サンフランシスコ San Francisco

カリフォルニア州中部、太平洋とサンフランシスコ湾に囲まれた人口81万人(2010)の港湾都市である。年間の気温変化は少なく、全米の中でも住みやすい町と言われる。市内には坂が多く、「ブリット」「ダーティハリー」等、坂を利用したアクション映画や美しい風光をバックに数多くの映画のロケ地となった。名物のケーブルカーがあるほか、地下鉄や都心では地下を走る路面電車がある。

営業主体

San Francisco Bay Area Rapid Transit District(BART)
URL:http://www.bart.gov

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

最初の開通は1972年9月のFremont 〜MacArthur 間であった。
通称バート(BART)と呼ばれているサンフランシスコの地下鉄は、サンフランシスコ湾に架かるオークランドベイブリッジの渋滞対策を契機として建設が計画された。1962年に実施された住民投票の結果、地下鉄の建設と、Muni という愛称の市電を同時に地下化する案に賛意が集まり建設が始まった。
BART の建設にあたっては、車社会のアメリカにおいて乗客を鉄道に呼び寄せるため、列車の高速走行、居住性に優れた車両の導入、コンピューターによる中央運転制御方式の採用、世界初となるストアードフェア方式の乗車券の導入、パーク・アンド・ライドシステムの整備など、最先端のさまざまな工夫が取り入れられた。未来を先取りしたと称されたこの地下鉄は、その先進性でアメリカのみならず、世界的に大きな影響を与えたといえる。
開業後も延伸を重ね、現在は4路線5系統が運行しており、このうち4系統がサンフランシスコ湾の海底を横断して対岸のオークランドを結んでいる。2003年6月には、サンフランシスコ国際空港への乗り入れも開始した。高架で湾岸を走るため、強風による転覆対策として、現存鉄道では最大の軌間(1676mm)が採用された。
BART は、Bay Area Rapid Transit の名が示すように、湾岸を囲む9つの郡(カウンティ)が、委員会を1951年に設立したのが始まりである。域内にはサンフランシスコをはじめ、オークランド、バークレー、リッチモンドなど約30都市が含まれており、いずれもBART を誇りにしている。
現在、Fremont 〜Warm Spring 間7.6kmの延伸工事を進めているが、さらに南へMilpitas までのびて、ここでサンタクララのVTAライトレールと接続し、最終的には終点はCaltrain のSan Jose Diridon 駅を予定している。


普通乗車券
86×54mm


1676mmゲージの上を最高速度128km/hで疾駆するBARTの大型車両(BART Powell Street 駅)
提供/阿部脩


Muni MetroのEmbarcadero駅
提供/阿部脩

データ

開通年1972年9月 軌間1676mm
営業キロ167.4km電気方式直流1000V
路線数5 集電方式第三軌条
駅数43 運転保安ATO
運行時間4:20~0:02 最小運転間隔2分30秒
運賃制度距離制 列車運転線路右側
輸送人員30万人/日(2012)   

利用方法

運賃

1.75~10.55ドル

乗車券

普通乗車券(磁気ストライプ付)等

旅客案内

英語

その他

先頭車両及び混雑時を除き自転車の持ち込みが可能である

Muni Metro

サンフランシスコにはBART のほかにMuni Metro という地下鉄トラムがある。市交通局が運営するトラムとLRT で、都心部では一部地下を走行する。都心部のマーケットストリートでは、地上をトラムが、地下1階をMuni Metro のLRT が、地下2階をBART が走っている

*一般社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄ビジュアルガイドブック」より

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